研究銘柄  8411 みずほフィナンシャルグループ

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8411 みずほフィナンシャルグループ  現在値199円前後

言わずと知れたメガバンクで国内2位。バブル後の清算過程で3銀行が合併、現在は証券、信託業務も巻き込み総合金融業を標榜している。半分、国策銀行のような役目で日銀の金融政策等で業績が大きく変動する。特に現在は日銀のゼロ金利政策の影響をダイレクトに受け利ザヤが急減、企業の資金需要も減少、個人住宅ローンも1%を金利が切る中なかで厳しい。

要はビジネスモデルの転換を求められているということ。
まずは金融商品、投資信託や遺言信託、証券業を柱に据える方針だという。
確かに一般的に投信を販売すれば手数料は3%程度、さらに信託報酬は住宅ローンの金利以上に受け取り可能とあってフィービジネス=手数料ビジネスに傾注することは当然の帰結と考えられる。

さらに極端な話だがビットコインにもあるように、決算手段が多彩になり一般銀行は取り残されつつある。この危機感は相当なものだろう。給与口座にガス、水道、電機、電話、ATMぐらいがいま銀行に求められる姿だ。

そういった事態も踏まえ一歩踏み出して26年度までに構造改革=リストラを行うという。拠点の閉鎖も100以上というから本気度は相当なものと見る。
ただいまの金融政策を前提に考えてみてもいまが業績は底と見ている。
倒産リスクはゼロに近いし財務もしっかりだ。

財務状況は1株純資産348円、PBRは0,55倍。PERに至っては9倍程度に過ぎない。
本業は金融業といっても金貸しである。抜け目はないのだ。
配当も年7、5円と株価から割り出すと3,77%と非常に良好な部類に入る。

同社の欠点はひとつ。株価の動きが非常に鈍いことにある。
超大型銘柄であるため仕方無いが、企業としての取りえが無い。今後、人口減少が続く日本で、ゆうちょ銀行と対抗しながら業績を伸ばすことは容易ではないだろう。

しかし3行合併後、ろくなリストラもせずに漫然と経営してきた同行が本格的に動いたことは評価したい。稼ぐことよりも出費を削ることにようやく目を向けたのだ。
金融銘柄は評価が難しいが中期で経営判断を評価し200円以下で買い推奨としたい。
まずは配当をしっかり取りキャッシュ扱いの銘柄としてポートフォリオに組み込むと良いだろう。
目標株価は280円としたい。