参考銘柄 8358 スルガ銀行 終値1255円-299円安

静岡、神奈川地盤の地銀。生き残りを賭ける地銀の中でも経営が独創的だ。預金めに商品を付けたり宝くじをつけるなど庶民的な一面もある。リクルートHDやゆうちょ銀行とも提携し業績は拡大傾向にある。

同行の最大の武器は与信の低い顧客に高利で貸すところにある。都銀や首都圏の信金等はなんだかんだといいながら最初の融資をなかなか実行しない。借り換えは、どこも大歓迎だが新規融資は厳しいのが実態だ。これは金融庁の締め付けが大きいとされ、危ない可能性の顧客は、融資額損失の引き当てを求められ、また自主ルールも大きいとされる。不良債権予備軍は徹底的に排除しようということだ。

スルガ銀行はそこに着目し融資している訳だから本来なら問題がなさそうにも見える。ところが先週、シェアーハウス運営会社が潰れ、その土地建物に融資していたスルガ銀行が問題となっている。中途半端な土地に中途半端な建物を建築し、まず丸ごと購入者=投資家に頭金ゼロで融資する。その建物はそのままシェアーハウスに賃貸しされ、その利益で銀行融資を返済するという美味しい話だったが、甘い経営とそもそも損益分岐点が成立しない案件を売込んだはめ込み商法と言われているのだ。今後、ローンを組んだ顧客側も支払遅延や破産等も想定されるという。

銀行と破綻したシェアーハウスはグルでしょ!と言うわけだ。事態を重くみた金融庁は早速、検査に着手。本日は中古マンションでも同様の案件があり精査中とある。これを嫌気して株価も急落、本日は年初来安値をつけている。経営責任に発展することは必至の情勢と見られるが、ローン会社と銀行・信金間にこの手のお金を貸す仕組みや、会社がいままで無かったことも問題とすべきだろう。

需要があってそれに乗った銀行サイドに法令順守、規範の認識は甘かっただろうが過去のサラ金と一緒で、新たな区分けが必要になってきている。

株価はここ8年ほどで3桁から4桁に上昇。2015年には高値2854円をつけている。今後、金融庁の処分や行政指導、ローンの未払いで業績が悪化は目に見えているが財務内容を見ると1株純資産1600円強としっかりしている。配当は年21~22円とあるから問題ない。

自己資本比率は8.3%と低調だがこれは銀行特有のものと判断して良いだろう。本来なら買い推奨としたいところだがとりあえず様子見で対処したい。過年にサラ金で過払い問題が発生し、大手のサラ金は軒並み大手の金融資本傘下に入った。同行もその危険をはらんでいる。追って大きく株価が動けば研究銘柄に格上げするが、それにしても株価が大底を確認するには800円程度と判断している。

 

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