買い除外銘柄 6366 千代田化工建設 382円ストップ安

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6366 千代田化工建設 382円 ストップ安売り気配

三菱系の石油ガス系、総合エンジニアリングで国内2位の老舗。プラント設計は最終納期まで受注から時間がかかるため受注目標をベンチマークにしている。現在の目標金額は8000億円とある。6月末時点での受注残が6248億円であるから一見問題はなさそうに見える。

ただ売上が6000億円超から4000億円に減るなど厳しい。手堅い受注で赤字受注を避けているためだ。これは同業の日揮や東洋エンジにも言えることで、海外比率が80%も超えると人員管理、利益管理が非常にタイトで厳しいことを意味している。2001年にも大型の特損を抱え市場が大騒ぎになったこともある。

2001年に190円で6125万株、2008年に907円で第3者割当増資を行い急場を凌いできた歴史もある。すべて三菱商事主導で三菱UFJ銀行が支援する格好だった。

そういった過去があるにも関わらず、また今回同様の案件が発生したと同社から発表があった。

2019年3月期の業績を1050億円の赤字と発表した。米国ルイジアナ州のキャメロンLNGプロジェクトにおける工事費増加が主要因であるという。

これを受け株価が急落、3日売買を交えストップ安。現在も382円前日比80円安のストップ安となっている。年初来高値が1150円であることから株価は三分の一水準まで下げていることになる。慌てた同社は主力銀行と筆頭株主間で話し合いをしている最中であるとしている。

しかし今回の赤字は存続を賭けた事態になる。倒産の危機はほぼ無いと思われるが財務状況が危機的な状態に陥るためだ。こ0れは更なる株価の下げを意味する。

同社の財務をザッと見ると利益余剰金が710億円強。これが飛ぶ。そして不足が300億円発生。さらに有利子負債が150億円ある。この500億円を埋めても財務はトントンのゼロだ。運転資金等を考えると800~1000億円規模の増資が必要になると思われる。

現在の1株純資産が581円であるがこれも180円程度まで毀損する計算だ。これを前提に増資計画を考えると1株200円未満ではないかと思われる。要はとても買える水準ではないと言うことだ。

ただ日経225種銘柄であり投信設定や年金資金も相当金額買われている。アナリストは強気継続で目標株価を900円から500円に変更と先ほどリリースが出ていたが機関投資家も寝耳に水で苦しいところだろう。

株価の下げが急なので新規の打診買いも相当数、入っている模様だがいま現在では全員が大幅な損失を抱えている。火遊びの代償がのしかかっているのだ。

といった状況であるため株価の安値惚れで買う事は避けたいところだ。来年3月期までに更なる損失計上や決算関係書類にも継続前提に疑義有の東証の注意喚起タグがつくことも確実と思われる。

仮に買うなら一連の下げが落ち着き増資政策が確定してからが間違い無いものと見ている。いずれにしても現状では買い除外銘柄として扱いたい。