参考銘柄 7238 曙ブレーキ ストップ高。

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経営再建中の曙ブレーキが一時ストップ高の166円をつけた。ファンドの拠出による再建進捗状況を好感しての上げだ。

同社は事業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズから200億円を第3者割当増資で調達の発表をしている。その後、ストップ高から一転して売り気配、現在は26円高の142円で推移している。

プラス面から考えれば事業の再生の第一歩となり業績も大底、あとは事業を再びに軌道に乗せればOKといったところだろう。

マイナス面から見ると同ファンドの有限責任組合に対して1株100万円の優先株を2万株発行とある。金利が高利で4~5.5%と半端なく高い。金利だけで年10億円の負担となる。

この発表と同時に米系自動車会社間との損失補てん額が78億円で決まったとの発表もあった。要は差し引き120億円しか手に出来ないことになる。更に同社が抱える有利子負債は1000億円を超え、果たしてこの金額を適正水準まで下げるにはいったい何年かかるかといったところだ。当然、前出の200億円の高利資金返済も急がねばならない。

要はこの先もいばらの道ということだ。

詳細を見ていないが同社はすでに実質債務超過であり抜本的リストラも必要なのだが一切、手が付けられていない。このあたりも今後問題の焦点となるだろう。経営責任も明確になっていない。

事業再生ADRもこれでやむなく合意するものと思われるが筆頭株主のトヨタも静観、放置を決め込むなど、そもそも事業の再構築が進むのか疑問だ。

トヨタ他、自動車メーカーの拠出救済なら買い参戦も考えられるが一般のファンドしか貸し手が無かったということになる。

名門ブレーキメーカーだが依然、経営不安は残り継続企業前提に疑義ありのタグもついままだろう。

株価は100円近辺と買い意欲だけはそそるが、ここは静観で買いは見送りたいところだ。