日経平均の出来高が12日連続で2兆円を割込んでいる。今日は200円を超える上げで前場推移しているが同様の可能性がある。
閑散相場の中、小口の売りで散発的に下げる銘柄も多く、単純に売り枯 れを指摘する向きもある。
増益、増配、利益好調でも年初来安値を更新する銘柄が多いのも特徴的だ。売り残も相当たまっているが、これを打ちかわす買い材料が無い点がいまの市場の痛いところだろう。これはもっぱら利益に関しての話だが。
この事態に引きずられ証券会社の業績も悪化傾向が顕著だ。大手の野村証券も1000億円を超える赤字を計上。1Qはなんとか黒字化したがこれは海外部門の利益によるものだ。
大手証券以外の中小証券に至ってはさらに赤字が続く見込みだ。IT化で一番、利益をはく奪されたのは証券業だという。手数料は対面、窓口は現在1単位概ね2500円程度だが、ネット取引では100円未満は当たり前になっている。
兜町の地場証券界隈を歩くと合併、廃業が目に付く。さらに1階の路面から2階以上の空中店舗に移転するところも多い。今後もこの傾向が続くと思われる。
今後、人間が単純に行ってきたことはかなりの部分がAIやIT技術で人間が行わなくなる。金融業界も世界中で同じことが起こっている。
大変な時代の到来だなぁ、といまさらながら思った次第。
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