日経平均株価9日連騰。一時22,000円台回復。

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週末金曜日の日経平均株価は9日連騰。228円高の21988円で終了している。ここ一カ月ほど株式市場にはマイナス材料が続き冴えない展開となっていたが、概ね事態を織り込み反発となったもの。

米中の貿易摩擦に緊張緩和論がささやかれ米国株も高値更新。さらに週明けのFRBによる金融緩和への期待感が強い。

日本市場も金融緩和、、と言うかマイナス金利の深堀り期待感が強い。これも買いの支援材料となっている。

EU圏も昨日、再度金融緩和に踏み切ると発表。米中貿易戦争による影響がユーロ圏にも及んでいるとしている。

等々、資金需要が無いのに無理やり金利を引き下げ、インフレを作ろうとしていることは確かだろう。モノは溢れかえり、労働力は余っている。当然、賃金は上がらずデフレ状態が続いている。ならば通貨の価値を下げてしまおうという簡単な話だ。

たちの悪いことに世界がほぼ同時に金融緩和を行っているので、為替にも大きく影響せず、財政ファイナンスも誰からも非難されず、やりたい放題の構図だ。

他力本願で中国の経済成長に頼る側面も大きかったが結局、共産主義が資本主義を凌駕出来るわけもなかったということだ。

当の中国も数値に疑問は相当残るが、それでも経済成長の悪化や財政悪化は国が大きい分、桁外れになることは世界が懸念している大きな材料となっている。想定超の悪化が目前にあるという認識で間違いないだろう。

しかし、それでもキャシュはどんどん増えることになる。こんな事態は歴史上なかった話だろうが、それでもパンドラの箱は完全に開いた状態だ。

いまは国債や債券に資金がシフトし残りは各国の中央銀行の当座預金に金融機関向け資金が滞留している。これにマイナス金利がかかるとなればキャッシュの入る巨大な金庫を作って、現金で保管したいという冗談のような話もうなづける。

不動産に資金が流れ込むとバブル再びとなる。これは避けたいというのが各国の本音だ。日本のバブル崩壊が、よいお手本となっているのだ。

筆者は個人レベルでゴールドを現物でホールドしているが、これはひとつの選択肢に過ぎず、世界のマネーを吸収することは不可能であり現実的ではないと思われれる。

となればやはり消去法的に株式が買われるのではないかと思う。マネーを吸収する場所が株式市場しかないのだ。

株式が上がることは経済状況が好調ないし不況でも通常経済の場合だろう。資金需要を市場から調達するという本来の役目が存在している。

ところが世界が低経済成長で資金需要もない。単に資金の受け入れ場所となるのなら株式市場は高騰することになるだろう。この事態も経験したことのない話だが、いずれにしてもその選択肢はマーケットが決めることになる。

まさしく経済戦争前夜なのだと思う。